

2020年にビッグチェンジとなったレクサスIS。突然かっこよくなってしまった。
オリジナルの3代目は2013年発売だから、7年を経ての登場。お世辞にもかっこいいとは言えなかったフロントを刷新し、特徴的なリアデッキをまとった。
なんといってもリアデッキの2段構成とラウンド感が素晴らしい。
1段目はリアコンビネーションランプで縁取られ、その上に丸く絞り込まれた第2のデッキが唐突に置かれる。
エッジもかなり立っている。トランクリッドだけ見れば変なカタチだ。リッドの下端は両サイドでバンパーの上端ラインに一致している。ここをぶつければバンパーとトランクリッドの両方を修理だが、スタイリッシュだ。
このラウンドしたリアデッキの造形は、1999年BMWのZ9コンセプト、2003年の6シリーズで市販車に反映されたものに類似している。トランクリッド2段形状は、1990年代後半のボルボのセダン、2001年ルノーラグナのセダンが典型的なものだと思う。
ムルティプラの2段グリルがフロントの最高峰とすれば、これはリア2段デッキの頂点に立ったのではないだろうか(これまでの頂点は知らないが)。
フロントにびっくりするところはないが、両端が張り出したエンジンフードや、思いっきりえぐられたバンパーのインテーク部分など見どころは多い。
もう一つの見どころはリアドア後端下の処理だが、ここにミッドシップカーのエアインテークが付いていてもいいくらいの造形が躊躇なく施されている。
写真や動画、実物を見ても、「おっ」と目に留まる。ビッグマイナーチェンジとはいえ、制約の中でデザイナーがやりたかったことをやった感じが伝わってきて、スカッとするスタイルである。前期モデルがいけてなかったからいっそうそう思わせるところはあるが。
BMW 6 series Renault Laguna II
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