縦型ドアハンドルの「開」問題

 

エクサの縦型ドアハンドルは親指をかけて開ける、と書いた手前、確認のため親指をひっかけて開けてみた。

 

これがいつもと違って開けにくい。次に何も考えずに開けてみたら、手首を反時計周りに捻りながら手の甲をドア側にして中指をかけていた...。

 

人間とは、浅はかな思い込みで事実と異なることをいかにもそれらしく語る生き物である、と思い知らされた瞬間だった。 

 

親指は、人差し指とともにクルマのキーを保持することに使われているから、ドアハンドルにはかけられない。よって、それ以外の力のかけやすい中指が使われている、というのが実際なのだが、それを結論としてしまうと本質を見誤ることになる。キーを持っていない場合も親指は使っていないから、何か他に理由があるはずだ。

 

 

親指を使う場合は、フラップを親指とそれ以外の指で挟みこみ、そこからフラップの回転軸を中心に旋回させる動きになるが、ばねが強く意外と力が要る。それよりも、中指をかけて一気に引くほうが、手首をねじるかたちにはなるが動作は速い。

 

親指をかけて一気に引けば同じでは?と思うが、どうもやりにくい。

 

普段、親指一本で力をかけることは、指圧などの押す動作ではあり得るが、引く方向はほとんどない。中指一本で引くこともめったにないが。

 

次に考えられる要素は、手首と腕の動きだ。親指以外で開ける場合は、手首を腕に対して内側に曲げる動きになるが、親指の場合は横に振る動きになる。前者の方が力が入りやすい。腕の関節の角度も若干異なる。親指以外の指をかけているときは、肩から手首にかけて一本の棒をねじった状態となり、棒の全長にわたって均等にねじれ力が配分される感じだ。トーションビーム状態である。ドアを引いていくにしたがってねじれが解放されていく。親指をかけるときは、関節ごとに力を受ける感じで、筋力を意識する(気がする)。

 

さて、こじつけのような上記の理由も十分に「あり」なのだが、今一度、何度かドアを開けてみて気付いたことがあった。

 

親指と中指の長さのリーチの違いである。6センチくらいの差がある。エクサのドアハンドルは低い位置にあるため、上からアプローチすることになるが、先にかかりやすいのが中指なのである。親指の場合は、もう一息手を伸ばさなければならない。無意識に先に届く中指をかけるようになったと考えられる。

 

クルマへのアプローチの仕方でも変わる。前方からアプローチする場合は右手の薬指と中指を使う。後方からアプローチする場合は、逆手(手首を時計回りに捻り、手の甲をドア側)で親指以外の指を使うこともある。左手を使うこともある。ここまできて言うのもなんだが、親指を使うこともまれにある。


縦型のドアハンドルは悩ましい。

 

瑣末度3:★★★☆(けっこうどうでもよい)